「太陽 月夜 空斗行くぞ。他の奴らは支持を待て。」

俺はその言葉とともに一歩踏み出した。

あの雰囲気と会話である程度は想像している。

そして、これは大きな争いになることさえももう運命に近いのだ。

軽く振り向き何やら考えてる月夜にいきなり何かが爆発してうるさい太陽、そのふたりを鬱陶しそうに見る空斗を確認した後に俺は決意を固める。

二度と大切なものは失わないように。

例え自分の命が失われようと、大切な仲間も仲間の大切な唯一も絶対に護ってみせる。

「流星、俺は思っていた以上に覇王が大切らしい」

「琉貴、あいつ黙らせてもいいか?」

俺のひとりごとを聞いてるのか聞いていなかったのか分からない。

少し口角を上げた空斗がいつの間にか隣に立っていた。

「手加減してやれよ」

俺はそんな空斗に軽く微笑んだ。