愛してやる。Ⅱ

「迎えが遅くなって悪かった」

結衣が驚いていることも無視して、そう言って一歩ずつ近づく龍也がいた。

もちろんそれを阻止しようと一歩踏み出そうとした時だった。

結衣が「流星、来なくていい!」と言った。

分かっていた。龍也が銃を持っていることを。

何もできない自分に苛立ちながら、結衣の言葉に涙が出そうになった。

「龍也、アンタの目的は私でしょ?なら、この学校には指1本触れないで。覇王にも流星にも手を出さないと約束して。」

なんでなんだよ、なんでお前は何でもかんでも一人で抱え込もうとするんだよッ

自然と握っている手に力が入るのが分かった。

「あぁ、約束してやるよ。その代わり結衣、お前はずっと俺のもんだぜ?」

一歩ずつ近づいていた龍也が結衣にそう言った直後に目の前までやってきていた。

そのままニヤリと笑った龍也は俺に見せつけるかのように結衣を抱き締めた。