「あの子のお父さん。


暴走族らしいわよ。」


「やだ、怖いわねー。


この子と一緒のクラスだけは避けたいわね。」



そんな声が周りから聞こえる。



入学式にそんな会話をされていた。


つぎの日から学校へ行っても誰も話しかけてはくれなかった。


それは幼稚園の時からだから慣れているが、


みんなあからさまに避けるから


つらかった。