潤と両想いになり、付き合い初めて


2週間がたった。


しかし、病気は良くなる訳ではない。



髪も全て抜け落ち、


頬や体から肉が無くなり



骨と皮だけになってまった私。


起き上がる力も無くなり寝たきり。



「咲桜?」


「…ん?」


潤が見舞いに来てくれた。


「どう?調子は。」


「うん。」



「…何か欲しい物とかやって欲しいことない?」


そう聞いてくる潤。


それは私に時間がない事を示しているのだろう。


「…外に出たい。」


「……わかった。


聞いとく。」


「…ふふっ。

無理でしょ?


いいよ。別に何もいらない。」


「大丈夫!


何とかする!」


「…なんとかって何よ?


そんなこと言って、


期待さしといて、


『ごめん無理だった。』


なんて言わないでよ。


なら最初から期待させないでよ。」



「…絶対何とかする!」


そう言って病室を出ていった彼。