なんとなく授業を受け、
なんとなく学校を出ると黒い車があった。
俺はその前を通りすぎようとすると。
「木下潤さん。
お待ちください。」
と、スキンヘッドの黒いスーツを、着たいかにも…
と言う人が出てきた。
「わたくし、咲桜さんの世話をしています。
一関と申します。」
「一関さんですか…」
「はい。
…まぁ、どうぞ。」
と、車の後ろのドアを開けた。
俺は黙って乗り込んだ。
「咲桜さんの事なんですが。
…君、なんかしたか?」
急にタメ口になる一関さん。
「え、あ…ハイ。多分…」
「お前…何したんや?
咲桜さんに。」
「あ、えっと…
なんで休んでたんかを聞くと、
嘘をつかれまして…
カッとなって、、、
咲桜さんを避けました。」
「…なるほど。
咲桜さんは今とても傷着いておられます。
ご飯も食べない。
病気は悪化していくばかり。
…これ、誰のせいか分かるよなぁー?」
「はい、もちろん僕です。
すいません。」
「よし、じゃあ、咲桜さんとこいくぞ。」
「はい…」