「咲桜さん大丈夫ですか?」


「…え?」


「私は運転してるだけです。


後ろを見てません。」



それは多分



『後ろを見てないから


泣いても大丈夫だと言いたいのだろう。』


「うわぁぁぁぁぁぁん。」



私は声をあげ泣いた。



一関はずっと前を見たまま運転した。


「……一関さん…


私、もう学校行かない。」


「……わかりました。」


一関さんは理由も聞かずただ頷くだけだった。