私達は教室にもどった。
みんな私を見るなり一瞬黙り、そして、話題は私の悪口へと変わる。
『あのさっ!
咲桜ってヤリマンなの?』
潤がこの教室の隅々まで聞こえるくらいの大きな声で私に聞いた。
「そんなこと…ないよ。」
『え?!
聞こえない!!』
小さく私が答えるとまた潤は大きな声でそういった。
『私はヤリマンなんかじゃない!!』
そう大きな声で答えると
ふっ。
と潤が口角をあげる。
『じゃあ、他人の彼氏取るの?』
『取らないよ!
取ったことないよ!
告白されてもOKした事ないし、
告白したことないし!!』
私達は教室の中心で真実を叫んだ。