一目惚れするような、容姿じゃない私はその言葉を信じることはできない。 「あの、私好きな人いるので」 そう言うと近藤くんはイキナリ腕を掴んできた。 イキナリ過ぎて、反射的に体が硬直する。 …驚くと、こんなに声が出なくなるんだ。 「はぁ…ね、お願い。今からカラオケでも行こうよ」 何なの、近藤くん。 ダルそうに誘ってくる近藤くんに、益々恐怖心が湧いてくる。 どうしよう、声が出ない。