逃げようにも背中の刀が重くて逃げられない。顔はよく見えないが沖田はかなり怒っているようだ。
すんごい黒〜いものが出てる。
『あー…家に帰るんでそこ通してもらえませんかね…。』
沖「あなたの家って此所でしょう?違うんですか?」
『…。』
きつく帰ってきた言葉に思わず息を飲んだ。
今でもそう思っている。
そう思っていたい。
けど今は此所が家だと思うと別れた時に辛いから、どうにかして忘れたかった。
沖「なんで答えないんですか‼︎‼︎此所には戻れないって言うんですか‼︎なんで‼︎」
『…ごめん。』
此所に戻るには、あっちの事を"知りすぎた"。
此所に戻ったら那津が何をするかわからない。相当怨みがあるようだし、この人達を殺す事を躊躇しないだろう。
沖「戻ってきてくださいよ!」
切羽詰まった沖田の言葉に心が揺り動かされそうで、耳を塞ぎたくなった。
