ーしばらく歩くと一本の大きな桜の咲く丘が見えてきた。もう日は沈み、綺麗な蒼い満月をバックに桜がハラハラと綺麗に散っていた。
『あっお父さん達だ!お父さーん!なっちゃん』
男の子と繋いでいない方の手を大きく、桜の木の根元にいる二つの人影に向かって手を振ると、また彼方も手を振り返してくれた。
『お母さんとおじいちゃんは来てな……?‼︎』
桜の後ろに何かとてつもなく大きななにかがいる?!?!
「なんだあれは…!」
するとその何かは腕のようなものを振り上げて
下ろした。
ただそれだけで丘のあった場所はクレーターが落ちたようにえぐれた。
『ああああああああああああああああ!』
何か、は叫び声でこちらに気づくと手のひらを向け、そして、
二人ともなにもできなくて
だんだんその手の平から近付いてきた黒で視界が覆われて……。
