新撰組と神の護り手伝説

土「うおっ!危なっ!」


振りかぶった先にいた人物にはさっと避けられた。


『なんだ、土方か。
…当たればよかったのにボソッ』

土「なんだとテメェ?」

『いや、何も?』



土「はぁ。全く。早いとこ札持って総司から逃げて自分の部屋に帰りてぇ。」

『僕も昨日はあんまり歓迎会のせいで寝…』


夜目が効いてきたおかげでが少し上を見上げると土方がいつものようにしかめっ面をしているのが見えた。

その瞬間昨夜のことが一気に思い出された。

何から何まで。


うわっ。


…うわっ。


土「どうしたんだ?おい真っ赤なのが真っ暗でも見えるぞ?

…まさか昨日のこと引きずってんのか?」


『…知らねぇよ。』



(…なんか滅茶苦茶面白いんだが…)

土方はこっそりニヤリとして言葉を紡いだ。


土「あの時はすまなかった。《初接吻》だとは思わなかったんだ。」

『何でわざわざそこ強調するかね?え?』

土「泣き止ませるにはこれしか無いと思ってな?」


これは吹悠に対してだけでなく土方自身に対しての言い訳でもあった。

まあ、本人も気づいてないのだけれども。



『もっと他の方法にしてくれよ!』

こいつ腹立つ。