にじいろ。




「また来てもいい……かな?」


――え?


それは
少女が予想もしていなかった一言だった。


彼女が驚いている様子を見た少年は


「いや、迷惑なら別にいいんだけどっ……!」


とあたふたしていた。


「そんなことないです」


にこりと微笑んで少女は言った。


急に聞かれてびっくりしたのは確かだが、
少女には断る理由がなかった。


「また外を冒険してみたいです」


「え……ほんと?いいの?」


そう尋ねる少年の左目は
きらきらしていた。