「綺麗……!」


少女は今、
箒に乗って空を飛んでいる。


もちろん少年も一緒である。


空から見た夜の街。


いろいろなところに明かりが灯っており、
街全体が1つのイルミネーションのように見えた。


「……ありがとうございます」


少年の腰につかまっている少女は、
ぽつりと言った。