星がとても綺麗だったある日の夜。 一人の少年は 退屈そうに窓から外を眺める 少女と出会った。 今にも泣きそうな顔だった。 人より何倍も視力のいい少年には 夜にも関わらず それがはっきりと見えた。 そして。 少年は決めた。 この子を 外の世界へ連れ出してあげるのだと――。