にじいろ。




「また、来てくれる……?」


赤い光が静かに僕らを包む。


彼女の瞳は
さっきよりきらきらと光っているように見えた。


「来るよ、必ずね」


約束だ。


また必ず会いに来る。


彼女とそう約束を交わしてこの木を離れ
そして僕は電車に乗って
懐かしい景色ともお別れをした。