そんな彼女は
小学生になる直前に
遠くへ引っ越してしまった。


その別れ際に彼女が言った言葉――。


「もし大人になっても
お互いみんなから嫌われてたらさ――」





嫌われ者同士
いつか一緒になりませんか?





なぜか忘れたことはなかった。


忘れられずにいた。


……ばかばかしい。


所詮は子供の口約束。


何でこんなことを
自分はずっと覚えているのだろうか。


そんなことを思っていたときだった。