でも、情けないことに
俺は自分の気持ちを吐き出せずにいた。
ちゃんと言わなければならないと思いながらも
それをなかなか実行できなかった。
今思えば
あの頃の俺は精神的に荒れていた。
勉強も思うようにうまくいかないし
部活だってなかなか結果を出せずにいた。
そんな日常に
俺は嫌気がさしていた。
だから彼女が家に来たあの日も
あんなことを言って
自分から彼女を手放してしまったのだと
後悔している。
俺の精神的問題は彼女には無関係なはずなのに
俺は彼女に当たってしまった。
ただの自分勝手な八つ当たり。
俺はばかなことをしたと
今でも思っている。



