にじいろ。




「…………!」


自分は今どんな顔をしているのだろう。


彼女にはどう映っているのだろう。


情けなさ。


弱々しさ。


脆さ。


臆病さ。


今の自分には、こんなものしかない。


きっと彼女はそれを見抜いたのだろう。


だからこう言ってくれたんだ。


元気づけようとしてくれたんだ。


本当は自分が
彼女に言う立場のはずなのに――。