「……来たぞ」


ガラガラと音を立てながらドアを開け、
ユウタはその病気のとある個室に入る。


真っ白な壁や天井。


光が当たり
透き通っているように見えるカーテン。


全てが新品のように感じる静かな部屋。


清潔感漂うこの部屋を
ユウタは2週間前から毎日訪れていた。