「 …………うん。」 私は美術館の凄さを感じながら、和磨くんの情熱にも凄さを感じた。 「 折角だからぐるっと一周しようぜ!」 「 そうだね。」 私達は中にも入らずに建物の話しばかりをしていた。 和磨くんは、最近になって好きな事を見つけた。 今まで、建物に興味があったわけでもなかったと話していたが、今では他の建物への見方まで変わったと話していた。 私にも出逢う日が来るのかな…… 夢中に話す和磨くんはカッコよかった。 「 今日はありがとうね!」 私達は待ち合わせをした駅前まで戻ってきた。