「 この前、すいませんでした!!」 「 え?」 「 私、誤解して叩いてしまって。」 唯香ちゃんの真剣な表情が、唯香ちゃんの気持ちを伝えていた…… 本人だって気まずいはずなのに、わざわざ上の学年の教室まで謝罪に来て。 「 私も彼女じゃないのに否定もしないで曖昧だったと思う。だから、大丈夫だよ!」 「 ……ありがとうございます。」 お辞儀をした彼女は、少し足早に階段を降りて行った。