◇Sleeping Beauty◇~暁の目覚める時~




「泣かないで……」


そんなに嘆かないで。カイが悲しいと、私も、悲しいよ…



「雫、もう手を離せ!!」

「ううん…離さない!!」



私に触れた所から、まるで鎧が壊れるかのように剥がれ、光の粒子へと変わっていく。



「私が連れ出してあげる、自由な場所へ!!」


駆け出す足が無いのなら、私がその足になる。飛び出す勇気が無いのなら、私がその手を引くよ。



だから………


「帰ってきて、カイ!!!」


ーパァァアアアアッ



光が瞬き、その中に、カイを見つけた。私は迷わずその体を抱き締める。



「雫………?」



泣きそうに、不安げに私の名前を呼ぶカイに、私は笑かけた。



「うん!おかえり、カイ」



私の言葉に、カイは泣いた。そして、私に抱きつく。



「温かいな……俺、さっきまですごい寒くて、苦しかったんだ…」

「もう、寒くない?苦しくない?」



カイの背中を擦りながら尋ねると、カイは頷いた。