◇Sleeping Beauty◇~暁の目覚める時~




『俺……は………また………失う……のか』


カイ…………。カイはきっと、足と共に親友すら失ったと、絶望しているのかもしれない。



本当に……失ったのかな?
だって、センリは、あの世界で待ってるって言ったんだ。



カイは、現実で私たちを待ってる………?きっと、そうに違いない。



「カイ、大丈夫だよ」

『大………丈…夫……?』



ーボコボコボコ



奇妙な音を立てながら、幻魔となったカイが私を見たような気がした。



「センリは、きっとあの世界で待ってる。そう、言ってたじゃん!」


私は笑顔をカイへと向ける。



これは、カイなんだ。怖くなんてない。私を助けてくれた彼が、私を傷つける事なんてしない。



『あの……世界に………帰るのか……』

「いつか、帰れるよ」



この、長い夢が覚めたのなら、きっと………



『あの世界に、俺の自由はない………』



それは………カイの足の怪我の事だろう。お医者さんからは、もう前のようにバスケは出来ないって……