◇Sleeping Beauty◇~暁の目覚める時~




「ば、化け物めぇええ!!!」


団長がカイへと銃を向け、引き金を引く。



「やめて!!」



あれはカイなのに!!叫びも虚しく、銃弾はカイを撃ち抜いた。しかし、カイはびくともしなかった。



「どうなってやがる……幻魔は、人なのか…?」


「ルーク………」



いつのまにか私の隣に立つルークに、私は何も答えられない。



もう、何もかもが分からないよ……。どうなってるの、この世界は、夢?それとも現実……?






ーボコボコボコ……



『………どこから………』


「え………」



また、声が聞こえる。この声は………カイ?



私は耳を澄ませ、カイであろう幻魔に向き合った。




「おい、下がれ!そいつは、今は幻魔なんだぞ!!」

「聞こえる………」


私は幻魔を見つめ、その声に耳を傾ける。



『間違ったんだ………』



"どこから間違ったんだろう"。ただ、後悔と悲しみが伝わってくる。



「何も聞こえねぇ、また、お前だけに聞こえてんのか…?」


ルークの問いは、私には分からない。私には、普通に聞こえているけれど、ルークに聞こえてないのなら、そうなのかもしれない。



私自身、はっきりと分からないのだ。