「おい、お前の命の恩人って、アイツ等か?」
「えっ……」
急に動きを止めたルークに、私は前を見る。すると、そこにはお互いに対峙するカイとセンリがいた。
「センリ、お前は一成なのか……」
!!!
やっぱり、カイは私のいた現実を知ってるんだ!!それに、一成がセンリなら、きっとセンリも……
「カイ……いや、田村。お前、思い出したのか…」
その手に銃を持ちながら、悲しげに笑いカイを見つめるセンリ。
その時、思い出した。
『それが、罪滅ぼしになるなら』
『なぁ、お前はそこで笑えてるか?』
『傍にいく、待っててくれ』
悲痛な声に込められた切望。
(目を覚ましてくれ!!)
(お前がこの世界を望むなら……俺は…)
溢れるばかりの想いの洪水。
『せめて、この世界では、笑っていてほしいんですよ。アイツには…』
悲しげに笑うこの世界のセンリ。
「やっぱり、二人は現実にいたんだね……」
私も知るあの世界で、二人はすれ違ってしまった。この世界は、私の世界と繋がっているのかもしれない。


