◇Sleeping Beauty◇~暁の目覚める時~




「うるせぇ!!耳元で叫ぶな!!鼓膜が破れんだろーが!」


「だって、だって、だって!!」



この状況で抗議しない人いる!!?


「だってもクソもねぇ!このほうが早ぇんだよ」


「というか、道分かるの!?」



私、カイの居場所何も言ってないよ!!?私にすら、もう分からないのに!



「お前を探してる時、妙な噂を聞いた」


「妙な噂??」



ルークは苦しい顔一つせず、私を抱え走りながら答えてくれる。



「そのサーカスの裏稼業は、殺し屋だ」

「こっ!!?」



殺し屋って…………まさか、本当に!?そういえば、センリと団長さんは次のターゲットがどうのって話してた。



それって………


あり得ない。あまりにも現実とかけ離れすぎて、頭痛がしてくる。



「そんな………」


それじゃあ、お互いに傷つくのが目に見えてる。それに、あの記憶は………




「ルーク、もし、私たちが二つの世界を生きていたら、どうする?」



これは仮説。だけど、そうであったなら、カイと一樹先輩が同じ存在であるかもしれない。


カイも、あの記憶を否定しなかった。