「うるせぇ!!耳元で叫ぶな!!鼓膜が破れんだろーが!」
「だって、だって、だって!!」
この状況で抗議しない人いる!!?
「だってもクソもねぇ!このほうが早ぇんだよ」
「というか、道分かるの!?」
私、カイの居場所何も言ってないよ!!?私にすら、もう分からないのに!
「お前を探してる時、妙な噂を聞いた」
「妙な噂??」
ルークは苦しい顔一つせず、私を抱え走りながら答えてくれる。
「そのサーカスの裏稼業は、殺し屋だ」
「こっ!!?」
殺し屋って…………まさか、本当に!?そういえば、センリと団長さんは次のターゲットがどうのって話してた。
それって………
あり得ない。あまりにも現実とかけ離れすぎて、頭痛がしてくる。
「そんな………」
それじゃあ、お互いに傷つくのが目に見えてる。それに、あの記憶は………
「ルーク、もし、私たちが二つの世界を生きていたら、どうする?」
これは仮説。だけど、そうであったなら、カイと一樹先輩が同じ存在であるかもしれない。
カイも、あの記憶を否定しなかった。


