◇Sleeping Beauty◇~暁の目覚める時~




「センリ、お前は…まさか………っ!!」



カイは何かに気づいたように、ハッとしてセンリが消えた路地裏へと駆け出した。



「ちょっ、カイ!!?」


駆け出したカイを慌てて追う。その瞬間、ズキンッとまた頭痛がした。



「い、痛っ………」


もう、一体どうなってるの!?私の体が、私ではないみたいに言うことを聞かない。



『雫、目を覚ましてくれ……』


え…………?



頭の中で、誰かが私の名前を呼ぶ。夜空を見上げ、その声の主を探す。



『どうして、この子が……あぁっ…』



あれ、この声、とこかで…………
知っているはずなのに、大切な人だったはずなのに、誰なのかわからない。



ねぇ、私を呼ぶのは誰なの………?



『嘘でしょ……雫、やだ!!』



あぁ、この声も私は知ってる。



ーズキンッ



「ううっ………」



あぁ、カイを追わなきゃいけないのに………


ううん、違う。私は本当は何をしなきゃいけなかったんだっけ?



「私は………私はっ………」



路地裏に座り込み、頭を押さえる。



私は、どこかへ帰らなきゃいけないんじゃないの?私を呼ぶ、誰かの所へ………