ーグニャリ
そして、また場面が変わる。そこは、病院だった。
(痛い………体も、心も………)
それと同時に、誰かの思いが私の心と同化する。まるで、私まで痛みを感じるように………
『一成…何で………』
『すまん!!俺がぶつかったせいで、お前っ…』
ベッドにすがり付き泣く一成に、一樹は首を横に振る。
『何で…………』
(言葉を繋げたいのに、声が出ない)
(もう今までのように激しい運動は無理だと言われてから、酷く眠る事が多くなった気がするな…)と、ぼんやりする頭で考える。
ただ、伝えたい言葉があった。
(俺よりずっとバスケがうまくて、俺の憧れだった。親友で、どんな事でも本気でぶつかりたかった)
(でも、一成は俺相手に手加減をした。ただの練習、それでも、本気でぶつかってきてくれるって信じてたのに)
(「何で、手加減したんだよ」そう文句を言ってやりたかった。お前が本気をぶつけてくれなかった事が、ただ悲しかったんだって……)


