◇Sleeping Beauty◇~暁の目覚める時~




ーグニャリ


そして、また場面が変わる。そこは、病院だった。



(痛い………体も、心も………)



それと同時に、誰かの思いが私の心と同化する。まるで、私まで痛みを感じるように………



『一成…何で………』

『すまん!!俺がぶつかったせいで、お前っ…』



ベッドにすがり付き泣く一成に、一樹は首を横に振る。



『何で…………』



(言葉を繋げたいのに、声が出ない)



(もう今までのように激しい運動は無理だと言われてから、酷く眠る事が多くなった気がするな…)と、ぼんやりする頭で考える。



ただ、伝えたい言葉があった。



(俺よりずっとバスケがうまくて、俺の憧れだった。親友で、どんな事でも本気でぶつかりたかった)



(でも、一成は俺相手に手加減をした。ただの練習、それでも、本気でぶつかってきてくれるって信じてたのに)



(「何で、手加減したんだよ」そう文句を言ってやりたかった。お前が本気をぶつけてくれなかった事が、ただ悲しかったんだって……)