(罪滅ぼしになるなら)
そうだ、あの時聞こえたセンリの声。あの声と何か関係があるの??
ーソレハ、魂ノキオク
「え…………?」
頭の中で、誰かが語りかけてくる。声とは違う、不思議な感覚……
ー置キ去リ二サレタ、後悔ト罪
(目を覚ましてくれ!!)
(お前がこの世界を望むなら……俺は…)
沢山の声が聞こえる。酷い、頭痛がした。
『ホッホッホッ。罪滅ぼしの為に、ワシの人形となるか』
『せめて、この世界では、笑っていてほしいんですよ。アイツには…』
その顔は、とても悲しげで、それでもカイの事を話す時だけは、笑みを浮かべていた。
「アイツ、俺なんかの為に………」
「なんか、じゃないよ」
「え………?」
どういう意味だと問うように、カイは私を見つめた。
「他の誰でもない、カイの為だから、センリは動こうとしたんじゃないかな」
「でも、俺は、そんな風に優しくしてもらう理由なんてないんだ」
カイは俯き、拳をギュッと握りしめた。
『俺より強いのに、どうして手加減すんだよ!!一成!!』
「あれ…………」
いつもの声が、センリのものではなく、カイのものだった。
『一成、お前のせいじゃない。俺が、弱かったからなんだ…』
「何だ、今のは…………」
カイにも聞こえていたのか、驚いたように目を見開いて頭を抑えている。


