此処は何処にでもある普通の高校。
そして、その門の前に立つ私。

赤城 咲 Akagi Saki

ロングの髪を左耳の下で三つ編みした、何処にでも居る普通の女の子。

私、はれてこの『紅阪女学院』(こうさかじょがくいん)
に入学する事になりました!

この高校はかなりの難関高で、毎年多くの人が試験を受けては落ちていく。そんな中、私は見事合格したのだ!

昨日は嬉しすぎて夜も眠れなかった(結局寝たけど)

「ねぇ、そこのヒト…」

1人自分の心と闘っていると背後から女の人に声をかけられた。

「!?は、はい!何でございましょうか!!」

あーー!やってしまった…緊張して変なこと言っちゃったよ!さっきの人ちょっと笑ってるし!

「フ…フフ……あ、えっとすみません。」

「え、コチラこそ…」

「あの…貴女が赤城さん?」


え?初対面の人に名前当てられたんだけど…


「あ、はい。そうですけど…」

「あぁ♪良かったぁ!」

それから彼女は自己紹介を初めた。

「初めまして。今川董香と言います。同じ赤城さんとは同じクラスで、これから3年間ペアとなって一緒に行動する事になりました!宜しくお願いしますね♪」

「え、と…よろしく……」

待って待って…話についていけない!ペアってなに?3年間ずっとこの子と一緒にいなきゃダメなの?

「あの…自己紹介してくれませんか?」

「あ、えと…私、赤城咲って言います。これからよろしくお願いします。今川さん…?」

「あ、気軽に董香って呼んで下さい♪」

「じゃ、じゃあ私も…咲って呼んでね…」




これが3年間ペア(?)となる董香との出会いでした。