頭から布団を被り、警戒心MAXでで宵を睨み付ける私。
その宵と言えば何が楽しいのか分からんが、すっごい笑顔で私を見ていた。
もうそりゃニコニコと。
「あぁ、こうしてアマナといっしょにいるなんて夢みたいだよ」
「私もこれが夢だと思いたいよ」
「この時間が無くなってしまわないか心配なのかい?
大丈夫、安心して。
根回しは完璧にしてあるからね」
「脳内変換してんじゃねぇよ」
どこをどうとってそういう解釈になる。
どんだけおめでたいを頭しているんだ。
「アマナはこれからなんの心配もしなくていいから。
衣食住は完璧だし、キミの望むものならなんでも与えるよ?」
「自由」
「大丈夫、キミにとっての自由はこの部屋の中で確立されているから。
あぁ、でも手錠を外すことはできないんだ。
ごめんね。
でも手錠があろうと無かろうと、キミは心の思うままにすればいいよ。
僕はキミのためならなんだってできるぐらいキミに溺れているからね」


