「うん、分かったよアマナ。
キミを少しでも怖がらせたり、嫌だと思ったり、苦痛を感じるようなことはもう一生しないと誓うよ。

あぁ、でもそうなるとバリエーションは少なくなるなぁ……けど大丈夫。

だって愛するアマナといっしょに恋愛をするためだからね。

そのためなら僕はどんな努力も惜しまない。

必ず、アマナに僕を好きになってもらえるように頑張るよ」


「はいはい、頑張って」



長々と愛の告白を受けたけど、それを片手であしらう。


それぐらいの意地悪は許してほしい。


つーか許されるはずでしょ。


こっちは監禁されてる上に、刃物持ち出されて恐怖に震えて精神的虐待受けたんだ。


許されなかったら私は政府か警察に直談判に行くぞ。



ジャラリと手首にはめられている手錠。


これが外れる日はいつ訪れるんだか。


一生このままだったりして。



でも、それも悪くないかも……


そう思うあたり、私は宵に惹かれているのかもしれない。




Fin.