意識を無理矢理奪われて、こんな監禁紛いのことされて、手錠なんて付けられて。


全部怒りこそしたけど、私は宵を嫌いになってないんだ。


何かがしっくりきたような、納得したような、そんな気持ち。



「アマナ、どうしたの?」



気づけば宵が目の前にいて、私を心配そうに見ていた。



「何度呼んでも返事ないし、どこか痛いの?
それとも何か不安なことでもあるの?」



まるで、子供みたいな心配の仕方。


ちょー慌てとる。


見た目バリバリの大人なだけになんか笑える光景だ。



「次もやるなら、できるだけ怖くない方向でお願いします」



それだけ言って、私はふかふかのベッドにダイブした。




自分の気持ちになんとなく察しがつくけど、今はまだ見ないフリ。


だってなんか悔しいしね。