「……お前、なにニヤニヤしてんの、きもちわりい。」 「えっ?! 私ニヤけてた?!」 慌てて顔をおさえる。 「嘘だよ! なに、心当たりでもあった??」 そう言って私の頭を小突く結介。 こんなやりとりでさえもうれしいと思う私。 「結介と登校できたからじゃない??」 なんて冗談っぽく言うと、 「お前も可愛いヤツだな!」 なんて、髪の毛をグシャグシャにされる。 髪の毛崩れる! なんて言いながら喜ぶ私。 私って単純だな……。 そんなこんなであっという間に学校に着いてしまった。