首を横に振ると
「じゃあどうした?言ってくれないと分からないぞ」
「………」
それでも顔を上げない私の顎を掴んで
「坂口?」
無理矢理視線を合わせる先生。
「っ!」
無理矢理合わせた視線の先には、心配そうにする先生の整った顔がドアップ。
さらに赤くなった顔を見て
「坂口!?顔が真っ赤だぞ!
熱があるなら速く言え!」
熱があると勘違いした先生は私の家に電話して、親を呼んで帰らせた。
家に帰ってからも熱が引かない顔。
先生のことを考えるだけで、さらに赤くなっていく。
先生に恋をしたと、認めざるおえなかった。


