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卒業式が終わって、皆は友達と写真を撮ったり泣き合っている中


私は早足で行き慣れた理科準備室へ向かう。


こんな時走れない身体を恨むのは仕方ない。


だって


ガラッ

「先生っ!」

早く会いたかったんだもん。


「美鈴、卒業おめでとう。」


先生は私の目の前で止まると、背中からピンクのコチョウランの花束を出した。