体調良好。
とは言えないが、二日ぶりに寝たおかげであろうか、少し体がかるい。
ふと、昨日の声を思い出す。
適当な服を着てスマホとサイフを持って部屋を出る。
卒業式の翌日に通学路を通るとは思いもしなかった。
第一、俺は日光が苦手である。どちらかというと、月光のほうが好きだ。
あぁなんでこんなことを思ってしまうのだろう。
これと言って理由はないが心のどこかで気にかけている。
近づいてくる。昨日の倒れた場所であり、彼女に出会った場所でもある。
誰もいない。
この場所だけ時間においてかれてしまったようである。
静かで、日光さえ照らさらなければ俺には天国なような場所だ。
あの声は聞き間違えだったのだろう。
そう思ってその場所に背を向けた。
その時だった。
強い強い風が吹く。
桜の花びらを数多く舞散らせ。
そこには花びらとは違う匂いがした。
__________メヒア__________
一瞬でわかるその香り。
つい振り返ってしまう。
後にしたばかりのその場所を。
「メヒア!!」
声の限り、届くかもしれないと彼女の名前を呼ぶ。
その声に不思議そうに振り返る。
長く艶やかな銀髪を耳にかける彼女。
とは言えないが、二日ぶりに寝たおかげであろうか、少し体がかるい。
ふと、昨日の声を思い出す。
適当な服を着てスマホとサイフを持って部屋を出る。
卒業式の翌日に通学路を通るとは思いもしなかった。
第一、俺は日光が苦手である。どちらかというと、月光のほうが好きだ。
あぁなんでこんなことを思ってしまうのだろう。
これと言って理由はないが心のどこかで気にかけている。
近づいてくる。昨日の倒れた場所であり、彼女に出会った場所でもある。
誰もいない。
この場所だけ時間においてかれてしまったようである。
静かで、日光さえ照らさらなければ俺には天国なような場所だ。
あの声は聞き間違えだったのだろう。
そう思ってその場所に背を向けた。
その時だった。
強い強い風が吹く。
桜の花びらを数多く舞散らせ。
そこには花びらとは違う匂いがした。
__________メヒア__________
一瞬でわかるその香り。
つい振り返ってしまう。
後にしたばかりのその場所を。
「メヒア!!」
声の限り、届くかもしれないと彼女の名前を呼ぶ。
その声に不思議そうに振り返る。
長く艶やかな銀髪を耳にかける彼女。
