待ってて?




そう言って、二人で階段を登って恵望の部屋に行く。


白で統一されたシンプルな部屋。


この部屋を真っ赤に染められるなんて…ワクワクする!



ーコンコンー


「はい、お菓子とお茶入れたわよ。」


お母さんが持ってきてくれた。


私はすかさず立ってドアをあけ。


「ありがとうございます。」


と、そのお盆をもらう。


「あら、夏虹ちゃんありがとうね。」


「いえいえ。」


なんていいながら、


さりげなく恵望の飲むカップに睡眠薬を入れる。


「では、ごゆっくり。」


と部屋を出ていったお母さん。


「可愛いお母さんだね。」


「恵望が来てるからいいお母さんしてるだけだよ。」


「そぉなの?」


「そぉだよ。」


「うち、親いないからわかんないや。」


「あ…そういえば……


親御さん海に沈んでたって…」




私はみんなには親は崖から落ちた。


と、言ってる。



「そぉ。


崖から落ちて海の中だってさ。


なんで、自分達だけで行っちゃうんだろうね。


私も連れていって欲しかった。」

「…」


「あ、ごめんね、空気重くしちゃって。


せっかくのお茶が冷めないうちに飲も?」


「うん。


そぉだね!」