「ここだよ。」



大きな家だった。


レンガの洋風な家。


家の周りにはお花がいっぱい。

「可愛い家だね。」


「そぉ?ありがと。


さ、どうぞ。

入って。」



「お邪魔しまぁーす。」


「あら、お客さん?」



奥の部屋から美味しそうな人が出てきた。


「ママ。


うん、私の…「はじめまして、恵望ちゃんの親友の未来夏虹です。」


私は恵望の言葉に被せてそう言った。



「あら、やだ!


恵望、親友さんを連れてきたの?


初めてでママ嬉しいわー」



恵望も嬉しそうに笑う。



「じゃあ、恵望の部屋に行ってて。


すぐにお茶とお菓子入れるから。」


「はーい」


「すいません、ありがとうございます。」