海について一時間も経ってないのになんでこんな疲れてるんだ。
「はぁ…」
楽しかったー
楽しかったのに、なのに、ふと、栗原絢香の顔が浮かんだ。
許さない…
絶対に、潰す。
「なに、やってるんだろう。」
楽しむために、わたしは狼牙に入ったの?
違う。
仲間はもういらないと、あの日決めたのになぁ…
ズキンッ
また、裏切られるのかな?
怖い、怖い…
楽しくて、楽しくて、その分失うのが怖くて。
失ったときに私は生きていけるのだろうか…
この短期間で、ずいぶんと彼らを好きになっちゃったなぁ。
でも、そんなこと許されないんだよね…
『でていけ』
『裏切り者』
『最低』
『この悪魔め!!』
いつの日か、悪魔なんて呼ばれてたなぁ。
生きてて、良いのかなぁ…
…考えても無駄か。
どうせ裏切られるんならもう開き直ってしまおう。
青龍を、ぶっ壊そう。はやく、はやくーー
そんなことを考えているうちに、すっかり寝ていた。

