「いてぇよ!落とすぞ!?」
「丁寧に扱って!!」
落とすて!!下ろすならいいけど落とすて!!
落とすってことは顔面から落ちてくってこと…?
痛い!考えるだけで痛い!!
「レディーには優しくしないとね。」
「誰がレディーだよ。」
「私だわ!!」
「どこがだよ。」
「すべて!」
「うけるー」
…とことん失礼だなおい!
私は立派なレディーですわよ!?
自分で言ってて恥ずかしくなってきたからやめよう。
「あ、さやぽぉーん!」
見えない!東雲の背中しか見えない!
この声と呼び方は一条!のはず。
「助けてー」
「藤本どんまい。」
「だまれおのけん!!」
私のSOSをスルーすんな!
やっとみんなのバイクの前に来て、解放される。
「これで揃ったね。他の奴らは先バラバラに行ってるから。誰かのバイクの後ろに乗せてもらって?」
そう中村が言ったから、まあ乗る人なんて一人だよね。
「東雲ー」
「俺かよ!」
乗せてもらって、準備はオーケー。
「サツには気を付けろよ!また後で!」

