ガタン!!
フワッ…
ん…?
…なになになになに!?
浮いてる!!やだなに!?
「うわ、誰!?」
見えたのは、誰かの背中。
もしかして…担がれてる?
男ですよね?
もうちょっとロマンチックな恋愛小説風にお姫様抱っことかないわけ!?
嫌だけど!!
「っ、てか!!おろせ!!」
足をばたつかせて、反抗する。
「ってぇ!けるなアホ!」
「アホォ!?」
この声は東雲!
絶対東雲!!
「運んでやってんだから感謝しろ!」
「なに!?どこ行くの!?」
なんで担がれてんの!?
まだパジャマだよ!?
「今日海行くんだろーが!お前グースカ寝やがって!!」
「へ?あ!あぁぁぁ!」
「馬鹿じゃねーの?てか、親は?管理人説得してやっと入れたんだけど。」
…とりあえず馬鹿言うな馬鹿!!
私は一人暮らしだから、親はいない。
「…いないよ。死んだの。」
「…わりぃ」
「別にー?てか降ろせばか!」
東雲とわかったからには容赦せず蹴りまくる。

