The girl is “Betrayer”



連れてこられたのは人が少ない公園。


「はぁ、何も聞かねーから。話したいなら話せば?」

嫌味ったらしいけど、東雲の優しさだよね。

…あぁ、今はこのままでいいや。

安心する。


…まだ、まだ話せない。話すべきではない。

涙は、まだまだ止まらない。


何分経っただろうか。

それまで黙ってた東雲が口を開く。


「お前は、何を抱えてるんだよ。」

「っえ?」

急に、何?

私が、抱えているもの…?


考えた瞬間、ブワッと何かが溢れてきて何かに包まれた感覚になった。


その瞬間、目が覚めた気がした

「一人で抱え込むな。お前は一人じゃないから。」

ありがとう。

本当に、ありがとう。

大好きなんだよ。


でも、あっくんを見て、思った。


“どうせ裏切られる”


と。

どうせ青龍に復讐をしたら終わる関係なんだ。

せっかく信じさせてくれてごめんね。



本当はもうすでに手遅れ。

大好きだよ。



でも、もうこれ以上信じられない。



ごめんね…