The girl is “Betrayer”



「うわ、人がたくさん。」


はぁ。おのけん。わかるよ。

憂鬱でしかないよね。人混みも、プリンも。


「水着でしょ?じゃああの店に行こ!!」

いや、なんで西条が盛り上がってるんだよ。

そのテンション分けておくれよ。


はぁぁぁ…


東雲が馬鹿にしたような、そんな顔でこっちに来た。

なんか用!?とか言う気力もないというか。

「お前まだ落ち込んでんの?」

「…東雲のせいだもん。」

「はぁ。悪かったって。」

「うっ…ぐす…プリン、食べたかっよおー…ううー…」

「っは!?おい!ちょ、え!?」

私が泣いたのを見て、東雲はめっちゃ焦ってる。

「東雲が泣かしたー」

「さいてーい」

周りが気付いて、野次を飛ばし始める。


「いや、こいつが勝手に泣き始めたんだよ!!くそっ、そんなんで泣くなって。」

そんなんんん!?

大切なんだからな!?


とは言わず、泣き続ける私を見た東雲はやばいと思ったんだろう。

「なんか奢るから、泣きやめって。」

ピクッ


「ほんと…?三個ね…?」

「おー、わかっ…た」

何かを悟ったらしいがもう遅い。