「いただきぃー」

「それ俺のだぞ!?おい!!返せよ!!」

これおのけんのか。

ごめんよ。

「あ、口つけちゃった。いる?」

「いらん!」


そんな全力で否定しなくても。

まあ、嫌だよな。

あ、これ美味しい。


「んー…おいしー。ん?


そういえば!!東雲ええ!!」

「なんだよ…うっせーな」

寝るな!!起きろ!!

思い出したぞ…


「お前、アイス奢るって言った!!奢れ!」


「…いつの話?」

しらばっくれるんじゃない!

私は思い出したぞ…


お弁当ぐちゃぐちゃ事件の日に!

約束したもんね!!


「買ってきて!」

「はぁぁ!?このクソ暑い中買いに行けだと!?」

「うん。アイス食べたい。」

「さっき俺の食っただろ!」

「おのけん、別腹だよ。別腹。」

そうそう。別腹大事。

そうだ、東雲なら安いバニラアイスを買いかねないな。

注文しとかないと。

「あ、バニラは食べたからねー…んー…イチゴのハーゲンバッツ買ってきて」

「たけーよ。」

「さあ行け少年よ。」

「死にたいか?」

「ドーモスイマセンデシタ。ホントニ。」