「…ということで、問題は起こさないように。解散。」

くりちゃんがそう言った瞬間、クラスはがやがやし始める。


「東雲、夏休みだねー」

「だなー」


…はぁ。今年は家でずっといよう。

もう暑くてやってらんないよね。


「倉庫いこーぜ」

「え、帰りたい」

「いくぞー」

おい!!

わたしの拒否権!!

「そんなん前からないわ。」

「うっそん!!」





倉庫について、幹部室に向かう。

やばい、倉庫好き。


「あー倉庫涼しい。生き返る〜」

「あ!紗矢香さん!」


私を見つけて駆け寄ってくる…なんだっけ?


「初めましてっすね!」

「あ、だよね〜」

そりゃ名前わかんねーわ。


「俺、小鳥遊茜って言います!」


…女か!!漢字変換したらこりゃ女だ!!

「あ、うん。小鳥遊、よろしくね。」

「名前で呼んでください!」

「遠慮しますー」


後ろで叫んでる小鳥遊をおいて、再び幹部室に向かう。

ガチャ。


「はっ!!アイス!!」

「何!?」

おのけんがびっくりした声を出す。

机の上にはバニラアイスが。