「…ということで、問題は起こさないように。解散。」
くりちゃんがそう言った瞬間、クラスはがやがやし始める。
「東雲、夏休みだねー」
「だなー」
…はぁ。今年は家でずっといよう。
もう暑くてやってらんないよね。
「倉庫いこーぜ」
「え、帰りたい」
「いくぞー」
おい!!
わたしの拒否権!!
「そんなん前からないわ。」
「うっそん!!」
*
倉庫について、幹部室に向かう。
やばい、倉庫好き。
「あー倉庫涼しい。生き返る〜」
「あ!紗矢香さん!」
私を見つけて駆け寄ってくる…なんだっけ?
「初めましてっすね!」
「あ、だよね〜」
そりゃ名前わかんねーわ。
「俺、小鳥遊茜って言います!」
…女か!!漢字変換したらこりゃ女だ!!
「あ、うん。小鳥遊、よろしくね。」
「名前で呼んでください!」
「遠慮しますー」
後ろで叫んでる小鳥遊をおいて、再び幹部室に向かう。
ガチャ。
「はっ!!アイス!!」
「何!?」
おのけんがびっくりした声を出す。
机の上にはバニラアイスが。