「えっ…と。教科書がボロボロだったり、落書きされてたり、ロッカーとか靴箱とか机の中にたくさんのラブレターが入ってたり、「ラブレター?」
「あ、女子からのね?」
モテるわけないだろ、私が。
まぁ、内容はラブレターとはかけ離れてるけど。
「あぁ、嫌がらせのやつか!!ビックリしたわ!!」
おのけんはうるさいって。声でかいって。
「んで、あとトイレで水かけられたり「あぁ、ビッショビショだったな。あれは面白かったぞ。」
いちいち口を挟むなよ!!!!
ていうか面白いて何!?
「玲音、助けなかったのぉ!?」
「観察してたんだよ。」
「こいつ最低だと思うよね!?」
「うん!玲音、人間としてどうかと思う!」
…西条かわい。
女神や。女神。
「暴力はなくなったけど、お弁当とかかな?」
「ふーん…」
中村と一条は一瞬考えて、顔を上げた。
「主犯は?」
そう一条が聞いてきた。
「…栗原絢香。」
「空。」
「はーい。」
一条が、中村に合図すると中村は何かし始める。
なんだぁ?

