The girl is “Betrayer”



なんだかんだ言って、屋上にきた私たち。


「きもちー!!」

「お前やだっつってたじゃん」


それとこれはべつだよ!

「…あっつ」

「きもちー!って叫んだばっかだぞ?」

きもちくても暑いもんは暑いの!!

「お前、バカじゃん。」

聞こえません。


東雲を無視して、日陰を探す。

あ、あった


そこに腰をかけると東雲もこっちに来て隣に寝転がる。


「…」

「…」

「…」


無言が続く。

え、なにこの無言。

そんなことを思ってると、何かを思いついたように東雲が起き上がった。


なんだ!?

「…」

「…」

「…」

「いやなんか喋れよ!!」

喋らないんかい!!

期待してしまったわ!



「うるさい。」

…ごめんなさいね!?


はぁ…なんなんだ。

私も横になろ。


はぁ。このビショビショ、どうにかしなきゃなぁ。

あの落書きだらけの教科書も、買い替えなきゃどうにもならないかな。

ジャージも洗濯し、て…


そんなことをいろいろ考えてるうちに、私は意識を手放した。