「お前は、俺らの仲間だ。」
私は、その言葉が聞きたかったのかもしれない。
なにかと愛されず、孤独だった私はもう一度孤独に戻るのがいやだったのかもきれない。
青龍とは違う、安心感。
ここには自由があるんだね。
「う、ん!よろしく、お願いします!」
物事が急展開で進んでいる気がする。
つい数週間前、信じてた大好きだった仲間に裏切られた。
知らない女に、居場所を奪われた。
もう誰も信じない、仲間なんて作らないと決めたばかりなのに。
心は彼らを求めているんだ。
あったばかりなのに、ね?
気がするんじゃない、本当のことだ。
「おー、よろしくー」
そう言った東雲はニタニタ気持ち悪い笑顔。
「東雲きもーい」
「んなんだと!?俺にキモいとか言っていいと思ってんのか!?」
「事実ってやつだよ。うん。」
「一人で納得すんじゃねーよ!馬鹿か!」
「お前に馬鹿とか言われたくないわ!」
「あ?お前のがどう見ても馬鹿だろ!」
「んなっ!」
なんだかんだ言ってここは楽しい。
裏切られた傷はまだまだ治らないけど。
もう一度、信じてみようと思う。
彼らのもとで。