The girl is “Betrayer”



「本当、はっ、嫌いになんて、なれないよっ…」


「ん。」

私の急な泣き声に周りは黙って、東雲だけが優しい声色で頷く。


「信じて、たっ…だから、だから…」


「許せないんだろ?」


「ふっ、う…ぁぁぁ…そ、う。」


泣き止め、止まれ。止まれ…

「俺は、ここにいる。」


「ふぇ?」

東雲が意味わからないことをいう。


「俺は、どこにもいかねーし、お前が離れて行かない限りお前といる。」

「ッ…」


「お前が急にどっかいっても追いかけてやるよ。」


なんて安心するんだろう。


「僕も僕も!!追いかけるよ!」

「いや、どこにも行かないでね?」

「地の果てまで追いかけてやるわー!!!!」

「どこも行かせない。」

おのけん、怖いから。



「信じろ。怖がる事なんてない。」


東雲…


信じられるわけ、ないでしょ…?

どうせ、どうせあなたたちも…